製油所のグリーン化においては、以下の２点が求められています。
・製油所の操業の最適化によるCO2低減
・石油精製と廃プラスチック、バイオマス等の共処理技術
（Co-Processing技術）の向上によるCO2低減
製油所の操業最適化については既に進められており、さらなる効率化のためには、高度制御技術やファウリング防止の革新的技術が必要になります。また石油精製と廃プラスチック、バイオマス等の共処理技術については確立されていない状況です。
このため、従来の経験に基づいた製油所のオペレーションから、原油/原料油の成分情報を基にしたデータの高度解析による予測技術と制御技術に変革していくことがポイントになります。わが国は原油成分分析（特に重質留分）において最先端技術を有しており、原油/原料油の成分情報に基づいた運転制御技術、反応予測技術、ファウリング防止技術を開発し、安定供給と環境負荷低減を実現します。
