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一般財団法人 カーボンニュートラル燃料技術センター(JPEC)

2024年10月16日

報道各位

 

「保安情報活用プラットフォーム」の取り組みが2024年度 DATA-EX賞を受賞

 

一般財団法人カーボンニュートラル燃料技術センター

 

 当センター(理事長:宮田 知秀)は、AI 技術を活用して事故事例等の保安情報を有効に活用するための「保安情報活用プラットフォーム」の取り組みが高く評価され、一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)による、2024年度 DATA-EX賞「データ社会 技術大賞」を受賞しました。DATA-EX賞は、データ社会に資する活動、研究、事業において顕著な業績を有する個人・組織・事業を称えるため、デジタル庁が発足した「デジタル元年(2021年)」に創設された表彰制度です。

 

 石油業界における保安情報の活用は、これまで、専門家やベテラン運転員が発生装置、原因、対策などを整理しDB化して利用されており、設定された分類項目による統計解析を行うことは可能でしたが、多数の事例間の繋がり/関係性について解析することは困難でした。また、高齢化や退職等により人数が年々減少しているベテラン運転員の安全管理スキルを補完していくシステムの必要性が指摘されてきました。

 

 当センターでは、予てより保安情報・技術伝承に係る事業を主要事業の一つとして位置づけ、各機関よりそれぞれ公開されている保安情報等を連携して活用できる「保安情報活用プラットフォーム」に、データ活用可能な解析アプリケーションを搭載し、ユーザーがWebブラウザ上で活用できる仕組みを構築してきました。今後は、実使用を想定したユーザー実証試験を実施し実用化に向けて、新たな「JPEC-SAFER®」の確立に向けて取り組んでまいります。
現在は、石油産業に関わる保安情報を対象としていますが、データセットを追加していく事により、様々な産業・分野にて適用可能な汎用性も持つ技術です。

 

授賞式(左:DSA 奥井理事長、右:当センター 内田主任研究員)

 

(注)「保安情報活用プラットフォーム」におけるテキストデータのAIによる解析は、経済産業省 令和2年度及び令和3年度燃料安定供給対策に関する調査事業にて実施しました。また、実用化に向けての取組は、令和4年度及び令和5年度にて、競輪の補助を受けて実施しました。

 

 関連リンク:

  【デジタルの日 DATA-EX賞】2024年度 受賞者発表
  https://data-society-alliance.org/press-release/13434/

 

  【保安情報活用プラットフォームについて】
  JPECレポート(2023/11)
  https://www.pecj.or.jp/wp-content/uploads/2023/11/JPEC_report_No.231103-1.pdf
  JPECフォーラム(2024)
  https://www.pecj.or.jp/wp-content/uploads/2024/04/JPECForum_2024_program_023.pdf

 

■本件に関するお問い合わせ先
 一般財団法人カーボンニュートラル燃料技術センター(JPEC)
 総務部 渡辺(TEL:03-5534-5860)